「育児と仕事が両立できます」
両立が叶う介護職
女性でも働きやすい
2015年に施行された介護報酬改正で、サービス提供責任者の基準が大きく緩和されました。この制度によって、訪問介護事業所の利用者が一定数に達すると、サービス提供責任者を介護の現場に配置できるようになりました。またサービス提供責任者は、介護現場ではリーダー的な役割があり、介護職員をまとめる仕事もあります。
またサービス提供責任者は、利用者とのコミュニケーションを大切にするやりがいのある仕事です。夜間サービスがある事業所に勤務する場合でも、昼間のみの勤務が可能なので、家庭があっても負担をかけずに仕事ができるのです。そこで、育児をしながらサービス提供責任者として働く女性の体験談から現状を知りましょう。
育児中でも働ける
ある女性が育児中に、サービス提供責任者として働くことになりました。働くきっかけは様々ですが、夜勤や早番、遅番のある不規則な就業時間の施設勤務は、家庭を持つと時間的に厳しい面も多くあります。特に子供が小さく育児に忙しいと、仕事をする際にその勤務時間の縛りがとても負担になることがあります。そこで、比較的時間の融通が利く訪問介護は、育児中の人にも働きやすいというメリットがあるのです。このようなメリットを活かし、育児中でも家庭状況や勤務条件が揃えば、サービス提供責任者として働くことは可能だと感じたようです。
サービス提供責任者の魅力
仕事でのやりがいとは、自分の満足感に通じる部分が大半を占めます。このやりがいを求めて、サービス提供責任者として働くことはとても魅力的なことでしょう。この女性は、実際の介護現場において様々なことを学ぶ喜び、人とのつながりの大切さを魅力と感じたのです。
この女性は、人と人をつなぐ役割にやりがいを持っています。「利用者にはそれぞれの家庭環境もあり、生活スタイル自体が異なるので、すべて同じような介護ケアにはなりません。同じようなことが起こることはほとんどなく、その都度、状況を観察して対応を変え、利用者と関係性を作り上げていくことも大切になってきます。さらにホームヘルパーと利用者の相性を現場でよく考え決めていくことも、サービス提供責任者の仕事です」と言っています。
仕事をして感じたサービス提供責任者に必要な素質については、「常に冷静で適切な対応ができると仕事も上手く進んでいくでしょう。介護の現場では、いろいろなことが起きます。その時、落ち着いて最善の対処を選択する姿勢が取れることが大切です」と話しています。このような対応により、利用者や一緒に働く仲間に頼られる存在となっていくようです。特に利用者との信頼関係を築くことで本音の意見が聞け、結果的により良いサポートができるようになるのです。この結果が大きなやりがいにつながっていくのでしょう。